
「TVやゲームは、子どもに悪影響はないのか?」
「ご褒美でこどもを釣ってはいけないの?」
など、今まではっきりした答えが分からなかった教育のあれこれ。
それらの疑問を、ズバリ解答している話題の本をご紹介します!
「学力の経済学」はデータで教育を分析
「学力の経済学」の著者である、教育経済学者の中室牧子さんは、データを用いて教育の問題を、経済学的に分析されています。
なので、科学的根拠のない個人的な経験などとは違って、圧倒的な説得力があるのです。
テレビやゲームは悪影響?
この本を読んでみて非常に興味深かったのが、1日1時間ほどのテレビやゲームなら、子どもたちの学習時間などにあまり悪影響を与えないということ。(ただし、2時間を超えるとよくないみたいですね。)
「テレビやゲームをしてはいけません!」と口やかましく言わずに時間やルールを決めて、多少は大目に見てあげてもいいのでしょうね。
次に興味深かったのが、友達の影響は大きいので、悪い友達とはきっぱりと離れた方がいいということ。
学校生活は仲の良い友達がいれば、それだけで楽しく送ることができますね。
でもそれが悪友となると、困った問題が起きやすくなるようです。
喫煙、カンニングや暴力行為などの反社会的行為は、友達から大いに影響を受けやすいそうです。
強烈だったのが、「悪友は貧乏神」という言葉。
仏教用語みたいですが、ドキリとしました。
本の中で、子どもが友達関係でとても大変な状況にある場合は、思い切って引っ越しをするのも提案されています。友達がいかに子どもにとって大切なものなんだと“ハッ”とする思いで読んでいました。
子どもを取り巻く環境はとても大切。親も子どもを守るためには、ときには大きな決断をしなければいけないということですね。
その他にも、“子どもを褒美で釣ってもいいのか”、“どの時期に教育に投資すればいいのか”、“子どもをどう褒めたらいいのか”、などのもやもやしたあれこれを、大規模なデータを駆使し科学的根拠に基いて、気持ちのいいくらいのはっきりした解答がこの本に載っています。
「★★★★★星5つ」の素晴らしい本
「★★★★★星5」つの、今までよく分からなかった教育の疑問に、科学的根拠をもとにズバリと気持ちいいくらい解答している良書。
目次を見て「答えが早く知りたい!」と、急いでページをめくっていました。
今までは熱血先生の話を参考にしていたのですが、これからは中室先生の本を参考にしたいと思います。
うやむやだった教育の問題に、「データを駆使してズバリ解決」に大いに納得です。
「学力の経済学」の
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